
W1,600×D800×H640。
ナラの無垢材にワトコ・オイルフィニッシュを施し仕上げました。

h640はダイニングテーブルとしては低めですが
お使いになる椅子に合わせて設定されたサイズなので丁度いい高さなのです。
デザインは建築設計士であるクライアントのM氏。
脚は60mm角から45mm角へと先が細くなるデザインです。
まずは、仕入れた80mm角の角材を、正確な60mm角の材にします。
使用する機械は手押しカンナ、自動カンナ、昇降盤です。
このテーブルの脚は天板に、垂直ではなく斜め(四方転び)に取り付けられます。
木口を取り付けられる角度に合わせて、斜めに切り落とします。
60mmの角材を先細りになるように、治具を使いテーパにカットします。
こう言った治具はデザインに合わせて手作りします。
鉋をかけ、サンドペーパーをかけ、ワトコオイルを塗り仕上げた脚を鉄板に取り付けます。
それを天板にネジ止めをしてテーブルの完成です。
テーブルのデザインはユーザーのMさんです。
天板を接合するための接着剤が乾いたらクランプをはずします。
板の接合部分から接着剤がはみでたまま乾いています。
これを鉋(かんな)や鑿(のみ)を使って綺麗に落とします。
接着剤が乾く前に濡れた布でふき取るやり方もありますが、
木の目に、水で薄まった接着剤が入り込み
そのまま乾いて落としにくくなってしまう場合があります。
接着剤には塗料が乗らないので注意が必要です。
今回のテーブルは幕板がないデザインになっています。
通常は幕板が天板が反るのを押さえているのですが
今回は天板の裏に鉄板を取り付けて補強します。
天板の裏面にその鉄板が嵌り込む様にルーターで座彫り加工をします。
この鉄板は脚の取り付け座金も兼ねてます。
無垢材は、空気中の水分を吸ったり吐いたりして伸びたり縮んだりします。
その木の動きに対応できるように、金具をネジなどで取り付けるときは
取り付け穴を長穴にして固定します。
つづく。
w1,600×d800×h640。
ワトコ・オイルフィニッシュを塗り仕上げました。
以下、完成するまでの工程を紹介します。
まず天板を製作しました。
材木屋さんから仕入れた材料は、簡単に製材がしてあるだけなので
必要な板の厚さ、幅に削っていきます。
自動かんな盤、昇降盤を使い、正確な長方形の断面を持った材料にします。
150幅×50厚あった板が、約120幅×40厚になりました。
削り出した材料を並べて、木目の色、模様、目の向きなどを良く見ます。
何度も板の並び順を入れ替えて、
天板の仕上がりがより綺麗に見えるように、材料の並び順を決めます。
材料の並び順が決まったら、板同士を接着します。
板と板の間には、ビスケットジョイントを用いています。
接着剤が乾くまでクランプを使い圧着させておきます。
つづく。
レジカウンターには冷蔵ショーケースが嵌め込まれています。
w2,400×d500×h800。
素材はカバ(柾目)突き板+クリアウレタン塗装仕上げです。
レジ台の中はポリエステル化粧合板で製作しました。
レジの向こう側には収納カウンターを納めました。
厨房から商品が出しやすいように
カウンター天板の高さにあわせた位置の壁に開口があります。
w2,400×d400×h800。
設計は竹内柾人設計事務所です。